僕は現在、投手コーチとして西南大の硬式野球部に所属しています。
コーチとしては投手の指導を主にやっていて、野手のスローイングの指導も少しですがやっています。基本的には投手の指導がメインになってますね。
実はこれ以外にも監督から任されていることがあります。
それは「一年生のフィジカル強化」です。
なぜこの「一年生のフィジカル強化」を監督が必要だと考えたのか。
そしてフィジカルを強化していくためにはどんな心得が必要なのか。
今日はこれらのことについて書いていきたいと思います。
西南大の厳しい現実と野球部の夢
西南大には、高校時代に目立つような活躍した選手が集まるということはなかなかありません。スポーツ推薦や特待制度もないため、ハイレベルな選手を集めるというのはハードルが高いことです。
実際、個々の能力が高ければ勝つ確率は高くなるので、ハイレベルな選手を集められると間違いなく有利です。
プロ野球やメジャーでも言えることですよね。優勝争いをするチームや、常に強いチームって良い選手を集めらるだけの資金力のありますよね。
残念なことに西南大にはそういった選手を集められる制度などはありません。
ですが、西南大の目指すところは「日本一」。
たった一度きりの日本一ではなく毎年神宮大会に出て、優勝争いを繰り広げる「常勝軍団」にならなければ面白くありません。
選手を集められないのならば、選手を育ててしまおう。
これが「一年生のフィジカル強化」の目的です。
チーム力を安定させるための秘策
「育成」の環境が整えられているチームって力が安定すると思うんですよね。
選手のスカウトだけに頼ってしまうと、レベルの高い選手が入ってこなければチームの力は落ちてしまいます。
一方、「育成」がしっかりしているチームはどんな選手でもある一定のラインまで上げることができれば、チームの力は安定します。そこからプラスアルファで個々の能力が付いてくれば、チームの力はさらに上がって行くと思うんです。
つまり僕にはその「選手が育つ環境 」の第一歩目としてこのプロジェクトを任されているということです。
しかし、レベルを上げるというのはそう簡単な事ではないです。
今はウエイトトレーニングを中心に見ていますが、そのトレーニングの質も高いものでなければなりません。
1レップ1レップを大切に無駄にしない、そしてウエイトのマシンに怯えるくらい追いこまなければならないのです。
命を懸けたトレーニングがもたらすものとは
ウエイト場が恐ろしい、それくらいに思えてこないと成長はできませんね。
生半可な気持ちでウエイト場にきてはいけません。
「ウエイト場には命を懸けて来る」
これくらいの心得じゃないと日本一には届かないでしょう。
さあ一年生よ、あと5ヶ月間耐えてみよ!